こんにちは!お久しぶりです。
ここ2週間ほど学校のテストの関係で更新ができませんでしたが、それも一段落ついたのでまたぼちぼち投稿を再開していこうと思います。
さて、今回の記事はメディテレーニアンハーバー内にある高級レストラン「マゼランズ」についてのお話です。このレストランは以前からこのブログで紹介しているアトラクション「フォートレス・エクスプロレーション」の中にあるレストランです。
高級レストランというだけでここに入る機会なんてそうそうないと思われがちですが、実はマゼランズの上部にある「マゼランズ・ラウンジ」には飲み物の注文のみ予約なしで入れちゃいます。まだ中を見たことない方は是非ラウンジの方を利用してみてはどうでしょう?(とは言っても2020年12月現在ラウンジは利用できない状態ですのでお気をつけください🙇♂️)
それでは本題に入りましょう。下記の写真を見てもらえるとわかると思いますが、このマゼランズには天井に星座の絵が描かれています。
ただの星図と思いきや実は皆さんが小学校のときに使ったことのある星座早見盤とは決定的な違いががこれにはあります。言われてみてもピンとこないかもしれませんが、この天井画の星図は皆さんに馴染みのある早見盤と比べてみると星座がまったくの逆になっているのです。描いた人がうっかり逆に描いてしまった、わけではなくこれにはしっかりとした理由があります。
簡潔に言うとこの絵は地上から見上げた天の様子ではなく、天上から見下ろしたときに見える星座の様子を描いているんです。というのもこれは天球儀を元にして描かれているものであり、天球儀とは本来、天球を外側から見たように描くというルールがあるからなのです。
このように“逆“に描かれている星図が当時使われていた証拠として、このマゼランズの天井画にもれっきとしたモデルがあります。
それが17世紀の天文学者ヨハネス・へヴェリウスの描いた星図です。彼は自ら天文台を作り上げるほど天文学にのめり込み、月の地図を完成させたことで有名な人物です。さらに新しい星座を以前のものに10個ほど加えるなどもしており、そのうち7つは現在でも使われている星座です。
先ほどの写真を引き伸ばして比べてみると星座の配置がほぼ完全に一致しているのがわかると思います。
さて、前回の記事でこのマゼランズの位置するフォートレス・エクスプロレーションが1538年に設立されたものだと紹介しました。
一方当記事で紹介しているマゼランズの天井画はヨハネス・へヴェリウスのモデルから推察すると少なくとも17世紀以降に描かれたものだと思われます。要するにフォートレスの設立とこの天井画に描かれた時期には多少のずれが生じるのです。
ということはもしかするとマゼランズの天井に描かれている星図はフォートレス設立当時にはなかったものなのでしょうか、それとも少なくとも一回描き直されたものなのでしょうか。もし後者なのであれば当初の天井画がどのようなものだったか見てみたいものですね!
そんなわけで今日はマゼランズの天井画についてのちょっとしたお話でした。マゼランズにはまだまだ紹介するべきものがたくさんあるのでまた逐一書いていこうと思います。今回も最後まで読んでくださりありがとうございました🙇♂️